外来担当医表

外来担当医表

2024/11/01(金)

午前

古宮 俊幸

腎臓内科部長

古宮 俊幸

専門
腎炎・ネフローゼ症候群,腎生検病理,血液透析,腹膜透析,腎移植

松田 航一

医師

松田 航一

専門
腎臓内科,血液浄化,バスキュラーアクセス

市岡 光洋

医師

市岡 光洋

専門
腎臓内科,血液浄化,バスキュラーアクセス

近藤 麻紀子

医長

近藤 麻紀子

専門
腎臓内科,血液浄化

古宮 俊幸

腎臓内科部長

古宮 俊幸

専門
腎炎・ネフローゼ症候群,腎生検病理,血液透析,腹膜透析,腎移植

当番医

午後

古宮 俊幸

腎臓内科部長

古宮 俊幸

専門
腎炎・ネフローゼ症候群,腎生検病理,血液透析,腹膜透析,腎移植

市岡 光洋

医師

市岡 光洋

専門
腎臓内科,血液浄化,バスキュラーアクセス

近藤 麻紀子

医長

近藤 麻紀子

専門
腎臓内科,血液浄化

原則、予約診察となっております。ただし、予約外の患者さんの診察も行っております。
※青字は完全予約制です。

新型コロナウイルス感染症の対応について

下記リンクよりご確認お願いいたします。

全科共通の対策はこちらをご覧下さい

特色

当院の腎臓内科はスタッフが充実しており、月曜日から金曜日まで毎日紹介患者様を受け入れております。ERへの救急搬送症例や重症症例、かかりつけ医からの当日紹介にも積極的に対応しています。
腎炎から移植まで幅広い医療に対応しています。尿沈渣の検鏡から始まり、腎生検による診断、慢性腎炎・ネフローゼ症候群の治療、保存期腎不全患者の管理・慢性腎臓病の教育入院など、末期腎不全に至る患者様を一人でも減らすように努めております。
腎代替療法にも精通し、血液透析(導入・維持・合併症治療)・バスキュラーアクセス治療(シャント手術・VAIVT)・腹膜透析(導入・手術・管理)・特殊血液浄化(血漿交換・CHDFLDLアフェレシス・エンドトキシン吸着療法・幹細胞採取・白血球除去療法・腹水濾過濃縮再静注法など)なども積極的に行っています。当院泌尿器科と協力して生体腎移植も開始しています。
腎臓のことで何かあれば、当院へ受診いただければ、腎臓に関わるほとんどすべての治療を当院で行うことが可能です。地域の中核病院として、急性期医療を中心とした幅広い腎疾患患者に対応していきます。

代表的な疾患

急性腎不全、糸球体腎炎(IgA腎症・紫斑病性腎炎・感染関連腎炎など)、ネフローゼ症候群(膜性腎症・微小変化群・巣状分節性糸球体硬化症など)、急速進行性糸球体腎炎(ANCA関連腎炎・抗GBM抗体型腎炎・グッドパスチャー症候群など)、糖尿病性腎症、腎硬化症、ループス腎炎・アミロイド腎症・骨髄腫腎・慢性腎不全・腎硬化症、多発性嚢胞腎・アルポート症候群・腎梗塞・腎血管性高血圧症・間質性腎炎・IgG4関連腎症・薬剤性腎障害・造影剤腎症・尿路感染症・妊娠高血圧症候群・コレステロール塞栓症、電解質異常(高カリウム血症・低カリウム血症・高ナトリウム血症・低ナトリウム血症・高カルシウム血症など)、血液透析合併症(透析バスキュラーアクセストラブル・二次性副甲状腺機能亢進症など)、腹膜透析関連合併症(腹膜炎・カテーテルトラブルなど)、腎移植(拒絶反応・ウイルス感染症など)

代表的な検査

腎生検、腎臓(腎動脈)超音波検査、CTMRI、シンチグラフィーなど
透析バスキュラーアクセス超音波検査

腎生検について

蛋白尿は、腎臓に病気があるか腎臓に負担がかかっているサインです。血尿は、結石や癌など尿の通り道(尿路)の病気で出ることがありますが、腎臓に炎症を起こしているサインのこともあります。それら腎臓に病気の疑いがある患者様には、必要に応じて、4日間入院していただき(月曜日~木曜日 もしくは 水曜日~土曜日)、腎生検を行っています。腎生検にて正確に腎臓病の診断をした上で、治療を行っています。腎生検では、出血や肉眼的血尿などの合併症をおこす可能性があります。できるだけ合併症を来さないよう細心の注意を払って検査を行っていますが、非常に稀に合併症のため退院が延期になることがあります。

月曜日・水曜日 入院
火曜日・木曜日 腎生検。術後6時間絶対安静。その後、翌朝までベット上安静。
水曜日・金曜日 血液検査・尿検査。安静解除。
木曜日・土曜日 退院

完全に止血した状態で退院していただきますが、検査後2週間(特に1週間)は、再出血の可能性もゼロではありません。退院後は通常の日常生活・仕事をしていただいてかまいませんが、特に検査後1週間は、無理な運動などは控えてください。
腎生検の検査結果は、退院後初回外来にて説明させていただきます。
なお、腎生検はリスクもある検査です。当院では軽微な血尿があるからと言って、すべての患者様に検査をお勧めすることはいたしません。検査のメリットとデメリットを十分考えたうえで、検査をお勧めすることにしています。

代表的な治療法

慢性腎炎・ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症などの薬物治療・食事療法・生活指導、保存期腎不全患者の指導及び管理、血液透析導入と維持透析管理・患者指導、内シャント造設術、シャントPTA、腹膜透析導入と維持透析管理・患者指導、持続的血液透析濾過・血漿交換療法・エンドトキシン吸着療法・LDLアフェレシス療法・腹水濾過濃縮再静注療法などの血液浄化療法

IgA腎症について

IgA腎症は、ほとんど腎機能が低下しない方から、腎機能が悪化し末期腎不全・透析に至る方まで様々です。ACE阻害薬・ARBSGLT2阻害薬などの、腎機能悪化を遅延するお薬も有効ですが、一方で根本的治療としては、扁桃腺摘出治療の有効性も報告されています。扁桃腺を含む口腔・咽頭の感染で、異常なIgAが産生されることが、IgA腎症の病因の一つと考えられており、IgA腎症の患者様で、腎機能悪化のリスクが高い方には、扁桃摘出をするほうが好ましい可能性があります。当院では将来腎機能が悪化するリスクのある患者様に、ステロイド(ステロイドパルス)治療を併用した扁桃摘出術を推奨しています。ステロイドはすでに血中に存在する異常IgAや腎臓に沈着しているIgAを抑えるとともに、糸球体で起きている炎症も抑制する効果があります。IgA腎症は学生の方や働き盛りの方も多く、当院ではできるだけ入院期間が少なく最大限の治療効果が上がるように、工夫して治療を行っています(ステロイド先行扁桃摘出療法)。

膜性腎症について

膜性腎症は、ネフローゼ症候群をきたす代表的な疾患の一つです。膜性腎症の治療はステロイドが基本ですが、中等量のステロイドを比較的長期間投与する必要があるため、ステロイドの副作用が懸念されます。当院では、ステロイドの副作用が懸念される高齢の患者様などには、免疫抑制剤を併用することにより少ないステロイドで治療可能な方法(少量プレドニゾロン+シクロスポリン療法)で、膜性腎症の治療を行うこともあります。当院では、患者様のリスクを十分配慮したリーズナブルな治療を提案させていただくように努めております。

CKD検査教育入院

腎機能が既に悪くなっている患者様に対して、当院では約1週間(8日間)のプログラムで検査・教育入院を行っています。入院中は、患者様の腎機能がそれ以上悪くならないよう、透析を少しでも遅らせられるように、食事療法・内服治療・運動療法などを行っています。
慢性腎不全教育入院を受けられる患者さまへ

腎代替療法

治療をおこなっても残念ながら腎臓が完全に悪くなってしまった患者様に対しては、透析や腎移植などの治療について充分説明をさせていただき(腎代替療法選択)、適切な時期に血液透析や腹膜透析の導入を行っています。血液透析に関しては、当院で内シャントの作成や透析導入を行い、透析導入後の通院透析は当院やご自宅・職場に近い透析クリニックへ紹介させていただきます。腹膜透析に関しては、腹膜透析の導入から外来通院まで当院で行わせていただいております。生体腎移植も当院で行うことが可能です。

バスキュラーアクセス治療

腎臓内科では、透析用の内シャント作成、内シャント狭窄・閉塞に対するバスキュラーアクセスインターベンション治療(VAIVT)を行っています。血液透析患者様にとってシャントは非常に大切なものです。当科では経験豊富な術者がそろっており、それらのトラブルに迅速に対応させていただくことが可能です。

腹膜透析治療

腹膜透析は血液透析に比較し、体調の変化も少なく、認知症の発症率も低く、高齢化社会においてはますます重要な治療方法の一つです。腎臓内科では、腹膜透析治療にも積極的に対応しています。腹膜透析のカテーテル挿入・トラブル対応なども、経験豊富な医師が対応しますので、安心して治療を受けていただけます。

腎移植

生体腎移植についての当院で行うことも可能です。生体腎移植はドナーが必要で、悪性腫瘍が無く、ドナーの腎機能が良好で、倫理的に問題ないことなどの条件をクリアする必要があります。そのため血液透析や腹膜透析に比較するとややハードルは高いですが、優れた治療方法です。腎移植について、話を聞いてみたい・詳しく知りたいなどあれば、相談も受けつけております(紹介状をお持ちください)。

血液浄化センター

  • ベッド数21床 ICU3

  • 血液透析患者約30名、腹膜透析患者3名が通院中

  • 月・水・金、火・木・土とも午前・午後2クール4時間透析

  • 年間延べ血液透析回数 約6000

  • 専任医師6名、看護師10名、臨床工学技士13
    多職種が協力し、力を合わせてチーム医療を行い、安全で質の高い医療によって院内外から信頼される血液浄化センターを目指しています。

当院は急性腎不全症例が多く、重症腎不全患者の透析や緊急透析が多いことで特徴です。(緊急血液浄化を要する症例150250/年)。血液浄化は水や電気などが絶たれた災害時に弱い部門であり、当院は滋賀県唯一の基幹災害医療センターとして、大規模災害時には緊急に透析を必要とする患者を受け入れる体制を整えています。

実績

内容 2021年度 2022年度 2023年度
腎生検数 28件 36件

90

腎臓内科入院患者 217名 229名 379名
緊急透析を要した急性腎不全 29名 45名

52

急性血液浄化および各種アフェレシス 260回 312回

71

新規維持透析導入患者 53名 49名

28

腹膜透析患者 1名 2名

3

内シャント造設術 0件 49件

35

シャントPTA 0件 12件 50件

臨床研究の実施に関するお知らせ

現在、腎臓内科では、下記の臨床研究を実施しております。
この研究では、患者さんの日常診療で得られたデータ(情報)を利用させて頂きます。
研究の計画や内容などについて詳しくお知りになりたい方、ご自身のデータが研究で利用されることについて異議のある方、その他ご質問がある方は、それぞれの「お問い合わせ先」へご連絡ください。

論文発表

2021年度

Konishi R, Morinishi T, Takaori K, Iwamoto Y, Kondo M, Maeda S. A long-term survival case of Erdheim-Chester disease on maintenance hemodialysis.
CEN Case Rep. 2022 Jan 3.doi: 10.1007/s13730-021-00680-0.

Morinishi T, Nawata A, Konishi R, Ono E, Takaori K, Maeda S. Nephrotic syndrome with acute kidney injury due to focal segmental glomerulosclerosis following long-term treatment with minodronate.
CEN Case Rep. 2022 Feb;11(1):120-125.doi: 10.1007/s13730-021-00637-3.

 

2020年度

Sayako Maeda, Ryo Konishi, Takuya Morinishi, Yoko Shimizu, Haruomi Nishio, Koji Takaori. Long-Term Prognosis of Hyperferritinemia Induced by Intravenous Iron Therapy in Patients Undergoing Maintenance Hemodialysis: A 10-Year, Single-Center Study
Int J Nephrol. 2020: 8864400. Published online 2020 Dec 18. doi: 10.1155/2020/8864400

Sayako Maeda MD, PhD, Koji Takaori. MD, PhD. Small intestinal perforation caused by folded polyethylene drug‐wrapping film
Journal of General and Family Medicine. doi: 10.1002/jgf2.421

学会発表

2023年度

日本腎臓学会西部学術大会 1
滋賀腎・透析研究会 1

 

2022年度

滋賀腎・透析研究会 3題

 

2021年度

滋賀腎・透析研究会 1題

 

2020年度

日本腎臓学会総会 2題
日本腎臓学会西部学術大会 1題

 

2019年度

日本腎臓学会西部学術大会 3題
日本腎臓学会東部学術大会 1題
滋賀腎・透析研究会 3題

認定施設

  • 日本腎臓学会研修施設

  • 日本透析医学会教育関連施設

  • 日本アフェレシス学会認定施設

スタッフ紹介

腎臓内科部長

古宮 俊幸

専門
腎炎・ネフローゼ症候群,腎生検病理,血液透析,腹膜透析,腎移植
認定専門資格
日本腎臓学会腎臓指導医・専門医・評議員
日本透析医学会指導医・専門医・VA血管内治療認定医
日本移植学会移植認定医
日本臨床腎移植学会腎移植認定医
日本アフェレシス学会認定血漿交換療法専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会リウマチ指導医・専門医
日本老年医学会指導医・専門医
日本腹膜透析医学会認定医
腎代替療法専門指導士
京都大学医学部臨床教授
卒年
1998年

医長

近藤 麻紀子

専門
腎臓内科,血液浄化
認定専門資格
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
卒年
2006年

医師

市岡 光洋

専門
腎臓内科,血液浄化,バスキュラーアクセス
卒年
2015年

医師

松田 航一

専門
腎臓内科,血液浄化,バスキュラーアクセス
認定専門資格
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会専門医
日本内科学会内科専門医
卒年
2016年

医師

松本 みなみ

卒年
2020年

医師

伊藤 節嗣

卒年
2021年

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