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特色

日本麻酔科学会認定病院でかつ日本ペインクリニック学会指定研修施設です。麻酔科常勤医は11人で、その内訳は、麻酔科指導医•専門医7人、麻酔科レジデント3人です。非常勤として京都大学から田口聡久医師・巽満紀子医師、大阪医科大学から門野紀子医師の派遣を受けています。久下真医師、梅田弥生医師にも来てもらっています。

2018年度から日本専門機構麻酔科専門研修基幹施設として、大津赤十字病院研修プログラム(定員3人/年)を持ち、田附興風会北野病院、公立豊岡病院組合立公立豊岡病院、三菱京都病院、京都桂病院、日本バプテスト病院、医仁会武田総合病院、市立大津市民病院、滋賀県立総合病院、に関連研修施設になっていただいています。また大津赤十字病院は関連研修施設として、京都大学プログラム、田附興風会北野病院プログラム、医仁会武田総合病院プログラム、市立大津市民病院プログラム、滋賀県立総合病院プログラム、に参加しています。
大津赤十字病院麻酔科の特徴のひとつは、多くの種類の手術に対応していることです。外科系標榜科は、一般外科、小児外科、整形外科、呼吸器外科、心臓血管外科、形成外科、耳鼻科(気管食道科)、泌尿器科、口腔外科、婦人科、眼科、ですので、京都大学病院とほぼ同じだけの種類があります。当院で行われていない手術は移植(肝移植、肺移植、腎移植)と小児心臓外科手術などの、特殊な手術だけとも言えます。
一方、大学病院と異なり高度救命救急センターがありますので、救急患者の手術にも対応しないといけません。当日申し込みの緊急手術が麻酔科管理症例の約8%を占めます。申し込み後1週間以内に行う手術(骨折など)を含めると全体の20%前後が予定外の手術です。救急搬送されて緊急手術となる症例は、外傷(開放骨折、四肢の再接着)、腹部の救急、新生児の緊急手術(消化管先天奇形、神経系先天奇形)、脳外科手術(血腫除去術)など、多岐にわたります。緊急手術の割合が高いことが、大津赤十字病院麻酔科の特徴かもしれません。大津市外から患者が転送されるのはもちろん、滋賀県のみならず京都市から、小児緊急手術に対応しているということで、患者が送られてくることがあります。
大津赤十字病院は総合病院ですので、麻酔科も様々な年齢、様々な疾患に対応しています。小児外科があり小児疾患も対象にする形成外科があるため、6歳未満の小児症例数が全身麻酔症例数の約6%(2021年で120)を占めます。重篤な内科疾患を合併している高齢者が、県内の他病院から麻酔科のある病院を指定して送られてくることもあります。NICUがあるため新生児症例もあります。新生児から90才を超える老人まで、広い年齢層の、様々な病態における手術の麻酔に対応していることが、総合病院麻酔科としての特徴と役割です。

2014年度末に神経ブロック用にSonosite X-Porte超音波診断装置が導入されました。これは神経束がくっきり見えます。2019年度に心臓外科との共用でGE超音波診断装置(食道エコー対応)が導入されています。適応症例にはエコー下神経ブロック(上肢、下肢、体幹)を行い、カテーテル留置も行っています。

2019年4月から放射線科業務を引き継ぐ形で麻酔科業務としてCVポート留置(外科症例以外の)、CVカテーテル留置、PICカテーテル留置を宇賀部長が行いましたが、20223月より人手不足のため麻酔科医によるCVポート留置は中止としました。

症例・治療・成績

2022年の手術7050(6657)件中(以降、単位省略、カッコ内は2021年の件数)、麻酔科管理件数は 2198(2191)です。うち全身麻酔は 2143(2095)、全身麻酔のうち神経ブロック(硬膜外、クモ膜下、末梢神経ブロック)を併用するものは 1059(1014)です。また緊急手術は 179(209)でした。全身麻酔以外は、脊椎麻酔硬膜外 48(69) 硬膜外麻酔 1(2)脊椎麻酔 5(5)です。麻酔科管理症例は、1999年1730、2000年1859、2001年2011、2002年2041、2003年2053、2004年2261、2005年2159、 2006年2134、2007年2035、2008年1872、2009年2022、2010年2121、2011年2210、2012年2024 2013年1974、2014年1955 2015年1964 20161935 20171957 20182068 20192282 20202205 20212198という数字でも分かるように、2004年をピークに減少しました。2007年の常勤麻酔科医数は4人でしたので、2004年の6人から33%減少でしたし、条件が合わないため非常勤医師も減らされてしまいました。必然的に麻酔科管理件数は減少しました。それでも2008年の症例数は2004年に比べて10%位しか減っていませんので、麻酔科側の負担は過大になっていました。2009年は常勤医師非常勤医師ともに増えましたので麻酔科管理症例数も増え、2010年、2011年も増やしましたが、2012, 2013, 2014, 2016, 2017年は麻酔科医の人数が減っています。内視鏡手術が増えてきたので、平均手術時間が増えています。症例数だけでは分からない手術時間増加つまり麻酔科医勤務時間増加もあります。2015年8人の麻酔科常勤医で麻酔科管理症例数19642017年は6人の麻酔科常勤医で麻酔科管理症例数1957でしたので、2017年は麻酔科にとって負担が大きい年でした。2018年は新しい人たちが来てくれて平均年齢も下がり、麻酔科管理症例も増えました。2019年も人が増えましたので、麻酔科管理症例を増やすことができました。2020年はCOVID-19で症例が減った影響がありそうです。2021年は年度末に人が減って、実働人員が2/3になりましたので、麻酔科管理件数が減りました。産休育休を4人がとりましたので、極端な人員不足でした。非常勤医師として、2022年度、久下真医師、森山享医師、池垣緑医師にも来ていただきました。大津市民病院麻酔科からも交代で週2回非常勤派遣をしてもらって、なんとかしのいだ1年でした。人材派遣会社に依頼を真剣に検討しましたが、当院の手術種類の多さが障壁となり、通常の手術だけでなく心臓外科と小児外科に対応できる麻酔科医がいないことが分かりました。当院の手術に対応できる麻酔科医が世の中に少ないことを実感させられました。

2022年の各科別麻酔科管理症例数は(以降、単位省略、カッコ内は2021年の件数)、呼吸器科 148(155)、外科 653(703)、小児外科132(115)、心臓外科74(86)、整形外科 272(286)、形成外科113(135)、泌尿器科 130(122)、産婦人科238(299)、耳鼻科196(207)、脳外科 74(54)、眼科2(3)、歯科 78(75)、内科2(4)でした。

当院のもう一つの特徴は緊急手術の多いことです。麻酔科管理症例 2198(2191)中、 179(209)が緊急手術です。2022年は全体の9%が、24時間以内に手術をしなければ患者の予後に重大な影響を及ぼす手術だったことになります。

適応症例にはエコー下神経ブロック(上肢、下肢、体幹)を積極的に行っています。

2007年から疼痛外来(ペインクリニック外来)を行っています。外来他科からの紹介と入院患者のみを対象にしています。局所麻酔薬によるブロックだけでなく、透視下の神経破壊薬を用いるブロック、硬膜外カテーテルの長期留置、クモ膜下カテーテル、ポート埋込みを行っています。高周波熱凝固装置はありません。
基本的には、当院でのがん性疼痛に対応するため、神経ブロックの窓口として開いた外来です。

集中治療室での患者管理についても、主治医からの求めに応じて、出来る範囲で集中治療室に出張するようにしています。手術室と集中治療室 が別棟にあることが不便なところです。

スタッフ紹介

副院長・第一麻酔科部長・集中治療部長・医療安全推進室長・高度救命救急センター副センタ―長

篠村 徹太郎

専門
麻酔全般,集中治療,緩和医療
認定専門資格
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会指導医
専門医認定機構麻酔科専門医
日本ペインクリニック学会専門医
日本集中治療医学会集中治療専門医
京都大学臨床教授
卒年
1986年

第二麻酔科部長

宇賀 久敏

専門
麻酔全般,心臓麻酔
認定専門資格
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会指導医・専門医
卒年
1994年

麻酔科部副部長

吉川 幸子

専門
麻酔全般
認定専門資格
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会専門医
卒年
1986年

麻酔科部副部長

石井 孝広

専門
麻酔全般
認定専門資格
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会専門医
卒年
1988年

医師

智多 昌哉

認定専門資格
日本産婦人科学会産婦人科専門医
日本周産期・新生児医学会周産期(母体・胎児)専門医
卒年
2009年

医師

芳川 瑞紀

専門
麻酔全般
認定専門資格
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会専門医
卒年
2012年

医師

岸本 佳矢

専門
麻酔全般
認定専門資格
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会専門医
卒年
2013年

医師

藤井 庸祐

専門
麻酔全般
認定専門資格
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会麻酔科認定医
卒年
2014年

医師

岩本 奈穂子

認定専門資格
麻酔標榜医
専門医認定機構麻酔科専門医
卒年
2016年

医師

井手山 理湖

認定専門資格
麻酔科標榜医
卒年
2019年

医師

西出 和正

卒年
2019年

医師

相原 真琴

卒年
2020年

非常勤医師

久下 眞

卒年
1977年

非常勤医師

門野 紀子

卒年
1992年

非常勤医師

梅田 弥生

卒年
2005年

非常勤医師

田口 聡久

卒年
2013年

非常勤医師

櫻井 洸太朗

卒年
2014年

非常勤医師

巽 満紀子

卒年
2021年
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