臨床研修の理念と基本方針

臨床研修の理念

大津赤十字病院の理念を基盤とし、医師としての人格を涵養しながら、将来、専門とする分野に関わらず、一般的に診療し得る疾病・病態に対して適切に対処・対応できるよう、プライマリケア、プロフェッショナリズムの知識、技能、態度・習慣などを身につけ、医師としての基本的診療能力、基本的価値観の備わった医療人を育成することを 「臨床研修の理念」 とする。
大津赤十字病院での臨床研修修了後は、社会の信頼・負託に応えられる医療人として、多様な場面において活躍することが期待される。

臨床研修の基本方針

  1. 医師としての基本的価値観、資質・能力を身に付け、病棟・外来・救急医療・地域医療など多様な場面で、プライマリケアを実践できる医師を育成する。

  2. 医師のみならず多職種の医療スタッフと密に連携を図り、チーム医療を実践できるコミュニケーション能力を身に付けるとともに、社会に求められる医療サービスを適切に提供することができる医師を育成する。

  3. 病院全体で臨床研修の各場面で学習者(研修医)を支援し、医療スタッフが学習者(研修医)とともに成長し学びを得られる文化を醸成する。

研修ローテーション

【1年次 ローテーション】

1年目では、必修分野のうち、外科救急科をそれぞれ12週、残りの26週を6~7週×4タームにわけて内科分野(①消化器内科、②循環器内科、③血液内科糖尿病内科、④呼吸器内科脳神経内科)を研修します。
外科、救急科は4人、内科は2人1組で研修を行いますが、各診療科の研修が終わるたびに組むペアが変わり、年間を通じほとんどの全ての研修医と一緒にローテートすることができるようにしています。
ローテーションをするペアや順番は、4月1日に一人ずつくじを引いて決めます。研修医数は多いですが、病院の規模が大きく症例の種類・数ともに豊富なので、症例が不足することはなく、多種多様な疾患を満足して広く経験することができます。

 

【2年次 ローテーション】

2年目では、残りの必修分野のうち小児科を8週間、産婦人科・精神科(滋賀里病院)・地域医療(大津赤十字病院 志賀病院)をそれぞれ4週研修します。のこりの32週を8ターム×4週にわけて、自由選択期間として、研修医の希望する診療科の研修を選択することができます。2年目でローテーションする順番や診療科は、1年目の12月ごろにみんなで相談して話し合って決定します。
大津赤十字病院は、大学病院と匹敵する数の診療科があり(37診療科)、ほとんどの希望科を満足して選択することが可能です。また診療科が多いために、コンサルト(他科紹介)がしやすい環境であることも大津赤十字病院で研修するメリットです。

 

YouTube動画[研修プログラムについて]

院外での研修

当院の臨床研修は、滋賀里病院での精神科、大津赤十字病院 志賀病院での地域医療などの必修研修の他、多くの病院・施設のご理解とご協力のもとに成り立っております。

年次報告

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