dept_all基本情報 新型コロナウイルス感染症の対応について 下記リンクよりご確認お願いいたします。 全科共通の対策はこちらをご覧下さい 理念・特色 呼吸器内科 日本呼吸器学会、及び日本呼吸器内視鏡学会認定施設であり、呼吸器疾患に対して上質の医療を提供しています。呼吸器科の扱う領域・臓器はまず肺、気管、縦隔(左右の肺ではさまれた領域)、胸膜、胸壁(胸骨・肋骨を含む)などです。乳腺や食道は含みません。疾患としては、肺癌、肺炎、肺気腫・COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息、間質性肺炎(肺線維症)、縦隔腫瘍、気胸、膿胸などです。 さらには、 肺がんなどに対して、内科的、外科的集学的治療を積極的に行う。 画一的な治療ではなく、積極的治療から緩和医療まで含めた視点に立ち、その中からできる限り個々の患者さまの条件にあった治療を行う。 その際できるだけ患者さまに優しい(痛くない、苦しくない)、日常生活に支障の少ない、在宅でこれまでの生活様式の継続ができるような医療を提供する。 呼吸器検診により早期の段階で根治的治療が行える機会を増やす。 他院や他科、多職種(医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センターなど)との連携を密にし、患者さま・ご家族にとって便利で安心して診療が受けられる環境を作る。 ということを目標にしています。 呼吸器外科 当科の手術に対する理念は“安全であること”であり、それを担保したうえで、可能な限り侵襲を小さくすることである。近年、低侵襲手術が広く行われているが、術者の技術が伴わないと危険性が高くなり安全性が脅かされる。安全と低侵襲のバランスを考慮し患者さんにとって最も適した治療を提供することを心掛けている。9割以上の手術を鏡視下に施行しているが、必要と判断した場合は躊躇することなく開胸術を行っている。2019年11月からはロボット支援下手術を導入し安全を担保しながら経験例を積み重ねている。従来の鏡視下手術の長所と組み合わせ、安全を担保した低侵襲手術を目指している。 症例・治療・成績 呼吸器内科 呼吸器科の2021年度の診療動向は以下です。年間新入院患者数は1,171人、のべ入院数18,414人、1日平均入院数は50.4人、年間外来患者数15,341人、1日平均63.4人です。入院内訳は肺癌が最も多く、肺炎がこれに続き、他に気胸、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息、間質性肺炎などがあります。気管支鏡検査は、2021年度に212例でありました。2015年秋からは超音波内視鏡(EBUS)が導入され非可視部の生検の正確度が向上しており、2021年度には14件行っております。 肺癌に対しては、手術をはじめ、化学療法、放射線治療、これらを組み合わせた集学的治療を行っております。抗がん剤による化学療法は年間の払い出し件数で入院279件、外来で545件行われています。がん組織の遺伝子変異を検索することにより分子標的治療薬の適応や適した薬剤選択が行われるようになりました。免疫チェックポイント阻害剤も日常診療で使用しており、長期に治療効果の得られる方も経験するようになりました。 肺炎に対してはグラム染色、尿中抗原検索により速やかな抗生剤の選択が可能となっております。気管支喘息は呼気一酸化窒素濃度検査などを用いて診断を向上させるとともに、吸入ステロイド療法の普及で安定した管理が得られるようになり、夜間の救急受診と入院が減少しております。呼吸不全の患者さまには従来の人工呼吸以外にNIV(非侵襲的陽圧換気療法)、ネーザルハイフロー(HFNc)のような患者さまにやさしい補助呼吸法も用いられるようになりました。 在宅酸素療法は66件、在宅NIVは3件、睡眠時無呼吸症候群などに対するCPAP(持続式陽圧呼吸療法)が66件施行中でありました。呼吸不全の一部の患者さまには非侵襲的な人工呼吸で補助することにより在宅療養が可能となり、患者さまの過大な侵襲や合併症を軽減し、ご家族と共に過ごしていただけるようになりました。 呼吸器外科 2021年の手術件数は157例、内訳は肺癌79例、転移性肺腫瘍17例、気胸28例、縦隔腫瘍10例、その他23例であった。新型コロナ感染症の最中、大幅な手術の影響は回避できた。 当院では開胸手術を行う頻度は極めて低くなりつつあり、ほとんどの手術を胸腔鏡で観察しながら数か所の孔を開けて操作する鏡視下手術を主に行っている。鏡視下手術は154例(98%)であった。 2019年11月よりロボット支援下手術を導入し2021年度末まで105例の手術を施行した。2021年は45例の手術を施行し、術中の開胸手術へのコンバートは無かった。 ロボット支援下手術は現時点で保険診療が行える疾患は肺癌、縦隔腫瘍、重症筋無力症(に対する拡大胸腺摘出術)であり、当院ではこれらすべての術式で許可を得ている。2021年は縦隔腫瘍に対して全例ロボット支援下に手術を行い、開胸手術例はなかった。 肺癌に対するロボット支援下手術では肺葉切除(標準術式)、区域手術(低肺機能などの理由で行う縮小手術)、いずれの手術にも対応し、患者さんの状況に応じた術式を選択している。 外来担当医表外来担当医表 ※原則、予約診察となっております。(但し、予約外の患者さまの診察も行っております) ※赤字は完全予約制です。 2023/03/01 (水) 月火水木金 午前【呼吸器内科】 嶋一樹高橋珠紀【呼吸器内科】 住永圭一郎(第1・2)酒井直樹 【呼吸器外科】 片倉浩理 【呼吸器内科】船内 敦司(第1・2・3)西岡慶善 【呼吸器外科】庄司剛【呼吸器内科】高橋珠紀八木由生【呼吸器内科】佐藤将嗣酒井直樹 午後【呼吸器外科】相馬逸人 【呼吸器内科】 八木由生(予約のみ) 休診のお知らせ 急な都合による休診情報は掲載できない場合がありますので、ご了承ください。 スタッフ紹介 スタッフ 副院長・呼吸器センター長・第一呼吸器外科部長 片倉 浩理 卒年 平成4年 認定専門資格 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医・評議員・ロボット支援手術プロクター 日本胸部外科学会認定医 日本外科学会指導医・外科専門医 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医・専門医 日本DMAT隊員 専門分野 呼吸器外科,肺腫瘍 呼吸器内科部長 酒井 直樹 卒年 昭和62年 認定専門資格 日本呼吸器学会呼吸器指導医・専門医 日本内科学会総合内科専門医 日本内科学会認定内科医 インフェクションコントロールドクター(ICD) 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 京都大学医学部臨床教授 専門分野 呼吸器内科一般,COPD 第二呼吸器外科部長 庄司 剛 卒年 平成6年 認定専門資格 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医・評議員・ロボット支援手術プロクター 日本胸部外科学会認定医 日本外科学会指導医・外科専門医 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医・専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 専門分野 呼吸器外科全般,肺癌 呼吸器内科部副部長 西岡 慶善 卒年 平成10年 認定専門資格 日本呼吸器学会呼吸器指導医・専門医 日本内科学会総合内科専門医・認定内科医・指導医 日本結核病学会結核・抗酸菌症認定医・指導医 日本医師会認定産業医 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医 インフェクションコントロールドクター(ICD) 専門分野 呼吸器一般,COPD 医長 高橋 珠紀 卒年 平成16年 認定専門資格 日本呼吸器学会呼吸器専門医 日本内科学会総合内科専門医 日本内科学会認定医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本医師会認定産業医 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医 日本アレルギー学会専門医 専門分野 呼吸器内科一般,COPD 医長 八木 由生 卒年 平成17年 認定専門資格 日本内科学会認定内科医 専門分野 呼吸器内科一般 医師 嶋 一樹 卒年 平成21年 認定専門資格 日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 専門分野 呼吸器内科一般 医師 佐藤 将嗣 卒年 平成29年 認定専門資格 医師 住永 圭一郎 卒年 平成29年 認定専門資格 医師 松本 瞭 卒年 平成30年 認定専門資格 医師 相馬 逸人 卒年 平成31年 認定専門資格 医師 船内 敦司 卒年 平成31年 認定専門資格 その他 臨床研究の実施に関するお知らせ 現在、呼吸器内科では、下記の臨床研究を実施しております。 この研究では、患者さまの日常診療で得られたデータ(情報)を利用させて頂きます。 研究の計画や内容などについて詳しくお知りになりたい方、ご自身のデータが研究で利用されることについて異議のある方、その他ご質問がある方は、それぞれの「お問い合わせ先」へご連絡ください。 成人市中発症肺炎(COP)における肺炎球菌性肺炎の疫学研究(No.519) ロボット支援下手術時の止血目的にコンバートした症例の検討(No.716)