患者支援センターとは

入院することが決まった患者さんやご家族にとって、入院生活に不安を感じられる方が多いのではないでしょうか。必要な書類の手続きや入院前の準備、入院中・退院後の生活等さまざまなものがあると思われます。安心して治療・検査を受けて頂くために、入院前から患者さんやご家族のニーズを把握することが必要となります。これまでは入院後に病棟看護師が行っていたアレルギー歴、日常生活動作、転倒リスク評価や服用中のお薬の確認等の業務を当センターで実施することもその支援のひとつとなります。
この他にも、当センターでは6つの機能を提供することで、入院患者さんや通院される患者さん、ご家族の皆さんの様々な不安や治療相談などに対し、外来医療から入院、手術などの治療、退院までの医療や療養を医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、薬剤師など専門スタッフが連携・協働し、個々のニーズに対応し、患者さんとご家族を大切にサポートしていきます。

入院前支援

入院を予定された患者さん・ご家族の皆さんが安心してご入院できるように支援する部門になります。支援は看護師が患者さん、ご家族と面談を通して行います。支援内容は、①手術や検査・処置前のオリエンテーション、②入院前の生活状況の把握とアセスメント、③入院生活の支援として、高齢者サポート介入、転倒転落予防等の説明を行います。その面談で得た情報を病棟看護師、多職種・多部門と連携して、治療や入院生活、退院後の療養生活に反映できるように取り組んでいきます。

服薬支援

当センターの薬剤師が、患者さんからの聴取やお薬手帳をもとに、現在服用されているお薬、過去に生じた副作用やアレルギー歴の確認、市販薬などの使用状況、医薬品のご自宅での管理状況などを確認します。また、手術予定の患者さんには、術前中止薬の有無や中止時期の確認を行います。入院予定の患者さんに対し、入院から退院まで不安なく安全に療養生活ができるよう、多職種が協働して支援してまいります。

退院支援・調整

地域包括ケアシステムの運用により、医療は病院完結型から地域完結型へと変革され、入院前から退院後の生活を意識した関わりは重要となっています。退院調整看護師や医療ソーシャルワーカーは、外来部門や病棟看護師、退院調整看護師と連携し、退院支援が必要な患者さんの情報共有を行い、様々なニーズや課題を持つ患者さん・ご家族に対して、意思決定支援や課題解決を行っています。また患者さん・ご家族が安心して生活できるよう院内外の多職種と連携し支援を「つなぐ」ことを大切に看護実践しています。

かかりつけ医相談(逆紹介)

厚生労働省は医療機関の機能分化を進める方針を出しており、当院は急性期の患者さんや他の医療機関での治療が困難な患者さんをより多く受け入れる役割を担っております。 病状が安定した患者さんには、紹介元のかかりつけ医や地域の診療所等に紹介すること(「逆紹介」といいます)を推奨しております。
病状が安定した患者さんには、担当医師より紹介元のかかりつけ医、あるいはご希望の地域の医療機関への逆紹介を提案することがございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
※かかりつけ医のない方、通いやすい医療機関をご希望の方には、当センター受付にお越しください。
※逆紹介後も、病状に変化があった場合などには、かかりつけ医からの紹介状を頂いた上で改めて当院で治療を行いますので、ご安心ください。

総合医療相談

これまで、当院の総合医療相談室はおおむね、患者さんのご意見・ご要望をお聞きし、院内関係部署と検討の上で回答させて頂く役割を担っていました。この度、当センター創設にあたり、「安心・安全な医療提供」と「効率的な医療提供」の両立を念頭に体制を改め、患者さんの地域生活を支える(医療・福祉の連携を深める)機能を追加する運びとなりました。入院、外来を問わず、療養生活に不安を感じておられるすべての患者さんの負担感を、少しでも軽減できればと考えております。療養生活に不安を感じられた際には、是非、お気軽にお声がけください(ご相談は無料です)。

病床管理

緊急入院や地域からご紹介される急性期医療が必要な患者さんを受け入れられるように病床の一括管理を行い、多職種並びに多部門と連携して入院環境を整えます。急性期病院として、患者さんをはじめ、地域の皆様に安心いただけるように努めてまいります。

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