充実した研修環境

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研修医主体の勉強会・レクチャー

①「研修医オリエンテーション」

4月1日に入職後、全職員向けのオリエンテーションが2日間あり、その後、研修医対象のオリエンテーションが7-8日間 組まれています。医療安全、感染対策、電子カルテ操作、点滴・採血実習などの基本的なものに加えて、「医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)」について4-5名ずつのグループにわかれて考えるグループワーク、レクリエーションを通じた「アンガーマネジメント」、病棟看護師にシャドーイングする「看護師業務体験」、3~5年目の内科上級医について病棟業務のしかたを学ぶ「内科総合オリエンテーション」など、研修医のニーズに合わせた独自のオリエンテーションプログラムも豊富に組まれています。実際にローテーションが始まる前に、病院の業務のイロハを学ぶだけでなく、アクティブに密なコミュニケーションを取ることができ、16名の研修医全員が短期間で一気に打ち解ける貴重な機会となっています。

(参考) 「研修医オリエンテーションマニュアル」

入職時に研修医全員に、コミュニケーション方法、病棟業務の仕方(点滴、処方、指示の出し方、カルテ入力法、書類記載法)などについてまとめられた 「オリエンテーションマニュアル」 を配布します。病棟業務に慣れるまでは研修医たちの「お守り」として、みんな肌身離さずに持ち歩いています。このマニュアルは、PDF化されていて電子カルテからもいつでも閲覧することができるようになっています。

②研修医勉強会 「C’mon×3(カモンカモンカモン)」

大津赤十字病院では、毎年、研修医全員から教わりたい知りたいテーマをアンケートで集めて、そのテーマにふさわしい講師を院内・院外の先生にお願いして、レクチャーをしていただきます。テーマによっては医師以外の多職種や医療職以外の方に講師をお願いすることもあります。
レクチャーは 月曜日午後3時からで、この時間は、救急車が来ていても、手術中であっても、上級医に仕事をお願いして、その業務・研修中断して必ず集合する院長指定の「院内公式行事」として周知されています。ちなみに、「C’mon×3(カモンカモンカモン)」 は、「C」-onferrence、「mon」-day、「3」PM の頭文字を取って命名され、「来て(come on)」 → 「学んで(come on)」 → 「成長する(come on)」 という、3つの意味も含まれています。 レクチャーは、「研修医主催」 の形を取っていることも特徴で、テーマ決定、当日の司会・進行、各研修医へのアナウンス、資料配布、終了後のアンケート回収など、ほとんどの準備を2人の研修医 「チェアレジデント(責任世話人)」が担います。チェアレジデントは、その講義ごとに交代で担当し、この形式を取ることでチェアレジデントの研修医から、周りの研修医全体に連絡が行き届きやすく、開催情報や予定講義内容なども確実に周知され、時間通りに全員が集まり、さらに研修医のニーズにあったテーマの講義を、高いモチベーションをもって受けることができています。

2021-2023_Cmon×3_テーマ実績

③感染症ケーススタディ「オケピ」

感染症ケースカンファレンスも研修医主体で行われており、感染症チームの先生の助言のもと、研修医がプレゼンする症例について、研修医が臨床推論を行いながら検査・診断について仲間同士でディスカッションし、感染症について実践的な活きた知識を学ぶことができます。
「O」-tsu 「R」-ed 「C」-ross 「H」-ospital, 「E」-ducation 「P」-rogram of 「I」-nfection の頭文字を取って、「ORCHEPI(オケピ)」 と呼ばれています。研修医が主体で司会・進行、アナウンスをし、第2、第4水曜日の12時から行われています。
年度末には、4人1チームで対抗戦の 「感染症クイズ大会」 で盛り上がります。

④「スキルアップトレーニング」

採血、点滴、中心静脈カテーテル留置、縫合実習など、医師として必要なスキルを身につけるためのトレーニングはもちろん、消化管内視鏡、腹腔鏡、ロボット手術(Da Vinci)など、シミュレーターを用いた幅広い分野の技術を学習、習得するトレーニングを行っています。
ただ、手技や機器の扱いを体験するだけでなく、診療科の垣根なく色々な分野のエキスパートの先生が、忙しい業務の間に一同に集まり熱心に指導をしてくれます。その他、検査技師が超音波検査や血液塗抹標本作製、グラム染色の方法などを指導する機会もあり、多職種の医療スタッフも巻き込んで病院全体で、研修医の知識・技術の向上をサポートする雰囲気・文化が浸透していることも大津赤十字病院の特徴です。

 

研修医旅行(院外研修)

年に1回、院外研修として、日本赤十字社 医学会総会に研修医全員で参加します。2022年は旭川で行われ、研修医3人1組で全国の赤十字病院の研修医と臨床推論に関するクイズで競う企画に参加し、見事決勝まで勝ち残りました。学会の前後は、研修医全員で小樽・札幌・富良野など北海道を満喫し、たくさんの思い出ができました。

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